セイコーウオッチは、7月20日、岩手県雫石町の盛岡セイコー工業内に、腕時計ブランド「グランドセイコー」の機械式時計を製造する新施設「グランドセイコースタジオ雫石」を開設し、同日、達増拓也岩手県知事らを迎えたスタジオと、設計を担当した隈研吾氏らを迎えた東京の和光本館を同時中継でつないだオープニングセレモニーを開催した。

服部真二会長兼CEOは、「ここは匠たちの日々のものづくりの場、そして次世代育成の場として最適な環境だと思っている。 THE NATURE OF TIME というグランドセイコーのブランド哲学を体現する場として、また、機械式時計の聖地として世界に発信する施設にしたい。」と述べた。

隈研吾氏は、「グランドセイコーが考える自然観を設計に反映した。木造建築でありながら、 究極の精度を持つ時計を組み立てるクリーンルームの環境を両立させることは初めてのチャ レンジであり、やりがいのある仕事となった。」とコメントした。

セレモニーでは、スタジオから初めての新製品出荷となるグランドセイコー「メカニカル ハイビート 36000 80 Hours」を搭載した新モデルが公開され、匠たちとともにその完成を祝った。

なお、同スタジオは、完全予約制での一般公開を予定しているが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当面の間、一般公開を見合わせている。